消費税増税前の駆け込み需要をどう取り込むか

ユメタスコンサルティング » 消費税の増税について » 消費税増税前の駆け込み需要をどう取り込むか
no

消費税増税前の駆け込み需要をどう取り込むか


 
     
この記事を読むのにかかる時間 : 約10分


消費税の増税期日が迫ってきますと、「少しでも安いうちに買っておこう」
という心理から、一時的な特需、「駆け込みバブル」が生じます。

これは、消費税増税を経営のプラスにできる唯一ともいえる最大のチャンスです。
これをうまくつかんで、経営を良くしていただきたいと思います。

ただ、無計画にこの時期を迎えたら大きなチャンスを取り逃がすだけでなく、会社や個人の事業に大きな混乱が起きたり、経営の危機を呼び込んでしまうことにもなりかねません。

そこで、この「駆け込みバブル」をうまくつかみ、その後の経営にも役立てるためのポイントを説明したいと思います。


売り切りたい商品に誘導する


この時期に売り切りたい商品を売れるように誘導したいものです。

たとえば、商品のパッケージに定価が印刷されているものと印刷されていないものがあるとしたらどうでしょうか?

そうです、定価が印刷されている商品を売り切るようにしたいですね。
なぜなら、定価は、税込金額が表示されているからです。

このように定価が表示されている商品は、増税後、定価の部分をシール等を貼って訂正しなければならなくなるからです。

シールを貼る手間もそうですが、定価の部分にシールが貼られている商品は、古い商品ですよと伝えていることになります。
当然このような商品は売れにくくなります。

ですから、陳列方法を工夫したり、定価表示の商品を一時倉庫に引っ込めたりして、定価の表示のある商品をできるだけ早く売り切ってしまいたいものです。

消費税増税された後、税込の定価が端数になる商品があります。
たとえば、消費税率5%の現在、本体価格96円消費税4円税込定価100円という商品は、消費税率8%になると本体価格96円消費税7円税込定価103円となります。

消費税率10%になると本体価格96円消費税8円税込定価104円となります。
端数の定価だと取引が面倒になると考えるメーカーは、内容量を大幅増量して調整して110円や120円という新製品に変更することも考えられます。

すると旧商品は、売りにくくなります。
このような可能性のある商品もできれば早めに売り切っておきたい商品になります。

このように、積極的に駆け込みバブルで売りたい商品と、そうでない商品を意識して区分することが大切だと思います。


駆け込み需要が起きやすい商品とは


増税前駆け込みが起こりやすい商品と起こりにくい商品があります。

中でも増税直前にパニックが起こるほど、
駆け込みバブルが起こりやすい商品があります。

その商品の特徴は、

  • ①お客様が買い慣れているもの、
  • ②保存がきくもの、
  • ③必ず使うもの、
  • ④比較的安い商品、
  • ⑤流行に影響されないもの

です。

普段から反復して買い慣れているものは、お客様も安いうちに忘れずに買っておこうと思いますし、使い勝手がわかっていて、安心して買えるからです。

家庭で使うものなら3,000円程度以下、事業所で使うものなら10,000円程度以下のものであれば、お客さんも躊躇なく駆け込みで買ってもらえると思います。

家庭で使うものであれば、お茶、お米、調味料、レトルト食品、ヒール、洗剤、トイレットペーパー、男性用の下着、パンスト、電球、乾電池などです。

事業所で使うものであれば、プリンターのトナー、コピー用紙、ボールペン、粘着テープ、伝票類、軍手、作業服、乾電池、ねじ・ばねなど補助材料、消耗工具、オイル、ファイル、便箋、電卓、車両用などの燃料、軽車両などが考えられます。

これらの商品は、増税の2~3か月前から徐々に売れ出し、増税直前にはパニック化することもあり得ます。

このような商品を扱っている場合には、
増税後の反動を見込んでうまくセールを仕掛ける必要があります。

滞留気味の在庫商品は、うまくこの時期に処分してしまいたいものです。
駆け込みを期待して商品を調達することも必要です。

でも忘れてはならないのが、増税後に買い控えが起こるのもこのような商品の特徴です。
半年くらい買い控えが続くことも予想されます。

1~2か月で半年以上の売上が期待できればいいのですが、現場が混乱してお客様をさばききれないことも考慮しておいてください。

そのため、増税後もこの割引券を持ってきていただいたら、増税前と同じ単価で販売しますとか、会員になってくれれば会員価格で販売します。というように、増税後の売上につなげる工夫を忘れないでほしいと思います。


高額耐久商品の駆け込みバブルで注意したいこと


乗用車、大型冷蔵庫、機械設備、住宅など高額の耐久性のある商品も駆け込みで売れると予想できます。

普段は、高額だからこそ慎重でなかなか購入を決断しにくい商品でも、増税前ならば高額だからこそ金額の差が大きいと、決断する人も少なくありません。

しかし、購入が初めてであったり、購入経験があっても久しぶりのため、お客様は不安を抱えたままの決断になります。

これらの商品を扱う会社や事業所は、この点に十分配慮してはしいものです。

今のうちに買いたい気持ちはやまやまだが、なんとなく不安だというお客様の不安を丁寧に解消してあげることが大切になります。

判断を急がせるより、商品本来の価値を丁寧に客観的に説明することで、
増税前の契約が成立するようになるでしょう。

ただ、住宅の建築や、機械設備の製造など、完成・引き渡しが増税期日後になる場合は原則、増税後の消費税率になります。

ただし、経過措置として平成25年9月中までに契約したものであれば、完成・引き渡しが増税後になっても、増税前の消費税率が適用されます。

耐久性のある高級品やぜいたく品といわれるような商品でも、予算に余裕がある人は、今のうちがチャンスだからと触手を伸ばすこともあり得るでしょう。

高級品であるが故の価値を上手に伝えることができれば期待できるはずです。
貴金属などの商品も分割払いなどをさりげなく提案することもよいかもしれません。


駆け込みバブルが起きにくい商品とは


残念ながら、増税前の駆け込みがあまり期待できない商品もあります。
たとえば、保存がきかない生鮮食品や生花などです。

その代わり、保存のきかない商品は、
増税後の販売数量の落ち込みもほとんどないと言えるでしょう。

ファッション性のあるもの、流行に敏感な商品は、みなさまご存じのとおり、増税の時期よりもその商品の流行の進み具合に左右されます。

流行の終盤になれば消費税増税の3%よりも大きく値段を落としますので、増税の時期はあまり影響しないと判断できます。
  
  
● 今回の記事はいかがでしたか? もし参考になりましたら、
  下記の「いいね!」ボタンをクリックして、口コミにご協力ください。
     

      
       


もっと知りたい方はこちらへ  
    
大まかなことは分かったけれど、
自分の事業に置き換えた場合、具体的にどうすればよいのか??
 
もう少し、自分の事業内容にそった詳しい解説がほしい・・・!

 ……そのように感じられて当然かと思います。
 
  ですがブログという性質上、
  個々の業種や状況などに応じた具体的な解説は難しいのです。
  
  よろしければ下のリンクから、どうぞお気軽にお問い合わせください。
  相談料は初回無料です。
                           ⇒ お問い合わせはこちら


   
  

コメント&トラックバック

この記事へのコメントはありません。

コメントする

※メールアドレスは公開されません。